発行 2019年12月25日 第5号
5月11日、ココロンセンター研修室で2019年度通常総会を開催しました。2018年度事業・決算報告、2019年度事業計画・予算(案)はすべて承認されました。記念卓話は、「門司港の『女沖仲仕』の歴史」と題して、あすばるセンター長の神崎智子さんより大変興味深い話を聞くことができました。
毎月第一金曜日の定例会で、提言書作成に向けて福岡市男女共同参画年次報告書を検討しました。チェックが終わり参画課との懇談会後、5月29日に市長への提言書を提出しました。
SDGsの第5目標である「ジェンダー平等」に向けた取り組みの強化や、「候補者男女均等法」の第5条から第8条に沿った施策の推進など、本市の喫緊の課題について提言を行いました。
2018年度に続き「女性のための災害対応力向上講座~誰もが安心できる避難所運営を目指して
を5/13(久留米市)、5/15(北九州市)、6/4 (飯塚市)、6/6(春日市)、県内4カ所で実施しました。各会場募集人数は60名です。
講座は午前の部が浅野幸子さんの講演「災害対応に女性の視点を活かす重要性
、次に女性消防団からの報告、さらに九州北部豪雨罹災者のための支援活動団体の星野洋子さんが「朝倉災害母子支援センター きずな」の報告を行いました。
午後の部は、DVD「防災・災害復興は男女共同参画で」上映と避難所グッズ作成体験(段ボールの間仕切り、レインコート、マスク、スリッパ)、最後に避難所運営ゲーム(HUG)を実施しました。
受講生は朝10時から夕方16時までの1日講座のどれにも熱心に参画し、避難所の運営に女性リーダーの必要性がよく理解され、地域で実践したいといった声も聞かれました。最後に県より修了証が渡されました。
7月5日、講師に本条例策定に尽力された堤かなめ県議と性暴力被害者支援センター・ふくおかの浦尚子センター長を迎えて、日本初の高い理念と実践力を持つ条例について学習会を持ちました。本県は強制性交等の認知件数がワースト2位で、本条例の全面施行により根絶に向けた取り組みの促進が待たれます。
4月の地方統一選挙で福岡市初の11人となった女性市議中、8月2日に、池田良子・井上麻衣・近藤さとみ・成瀬穫美・堀本和歌子・松尾りつ子・森あやこ・山田ゆみこ市議8
が出席され、市政について活発な論議が行われました。
以下議員の発言を拾ってみました。まず今回女性市議が増えたことに対し、議会の雰囲気が変わっているはずであり、女性が多い会派が増えることで変化は起きると考える。自分たちもまた(議員として)生き残っていかなければならない。女性議員の多い国は幸福度が高いとされている。立候補したい人が立候補できるような環境を作っていきたい。女性の目線で話ができる政治は同時に、男性も育休が取れるような政治でありたい。
このように誰にとっても幸福な社会を実現させていきたいという女性議員の熱意に接し、ジェンダー平等社会の実現に向けて女性議員のさらなる増加の必要性を実感したところでした。
また地方自治体は二元代表制(住民が直接選挙で首長と議員を別々に選ぶ制度で、首相を議員から選ぶ「議院内閣制」の国政とは異なる)を取っているところから、提言書を議長にも提出したらどうか、との有益なアドバイスを受けました。
9月6日、後藤県議の本法をめぐる県の取り組みに関する質問について詳しい説明を受けました。
たとえば「環境整備」について、子育て世代が立候補する際、保育所の継続や放課後児童クラブ入所が困難になるとの声がある、という質問に対し知事は、放課後児童クラブの受け入れが困難と答えた自治体もある、と答弁した。
本法に実効性をもたせるに当たって、県の取り組みの不十分さや今後の課題が浮かび上がりました。
本実習は10月4日(金)19時から県からの要請で、
モデル校の1つである西陵公民館で行われ、gefcaから当事者の角、江崎・大谷・富永・藤野・横田が参加しました。
実習は、道路、要支援者の住居等具体的な状況を
記載した地図に基づき行われ、地域の状況を把握した上で、避難や支援を考えることができるようになっていました。
実習では要支援者の存在箇所の把握とプライバシー尊重の同時並立という難しさも感じられました。
ソラリアプラザで行われたフェスタにおいて、県委
託事業「女性のための災害対応力向上講座」を広く市民にもアピールできました。ヒップホップで世界一となった福工大城東高ダンス部生徒が教員と一緒に熱心に参加され、ビニール袋のレインコートを着てはしゃぎながら学習していました。参加者の関心を高める方法として実技(体験)の必要性を感じました。講演(ロバート・キャンベルさん)、映画などは、身近な、また自分の問題としてLGBT等を考える機会となりました。
知ってますか? 福岡県性暴力根絶条例
10月27日、5回目となる参画ネット(gefcaは構成団体)主催の性暴力根絶に向けたアミカスフォーラム・プレ企画が持たれました。日本に#MeTooの嵐を巻き起こしたジャーナリストの伊藤詩織さんと堤県議を迎え、全国からの参加者で会場は超満員となりました。反響は大きく、各紙で取り上げられたほか参加者からの感想等がSNSで拡散されました。